国際的な関心を集めているフィンランドのグラフィック界。その代表的なデザイナーの一人がカリ・ピッポである。ほんの2、3色、しかしその官能的な色調は見る人を誘惑し、決して欺かない。そしてそれは見事なまでの抑制によって、巧妙すぎるほどに強調されている。会場に展示された作品の数々は、彼の哲学である「良いポスターとは、シンプルで、力強く、シャープである」を実感させてくれた。ポスターデザイン、劇場や文化イベントのための作品を中心に48点を展示。
ID
ddd_050
展覧会名
カリ・ピッポ展
開催期間
1996年06月24日–1996年07月17日
展覧会タイプ
ddd企画展
会場
ddd堂島 (大阪)
作家・団体
ポスターデザイン
1996年06月24日
ギャラリートーク「The Art of Scarcity(欠乏のアート)」- 出演者: カリ ピッポ
フィンランドと現在住んでいる町・ミッケリ、そして自宅兼スタジオのスライド上映からスタート。作品紹介の最後の1点について「不必要なものは何も含んでいない、しかし必須なものはすべて取り込んでいる。これが私のポスター哲学の真髄である」との言葉が添えられ、会場は大きな拍手に包まれた。
会場写真
展示記録・撮影: 奥脇 孝一