「私は発情期の動物たちのように、自分のテリトリーに標識を立てるのだ…。」スイスのローザンヌに拠点をおくポスター・デザイナー、ヴェルネル・イェカーの挑発だ。視覚伝達メディアがドラスティックに変貌している現在、なぜまだポスターなのか。なぜデザイナーの好むメディアなのか。なぜ国際コンクールで大きな地位を占めているのか。シンプルなモノクロームの写真、オーソドックスな書体。だがそれだけではない魔力のようなものが、彼の答えであろう。スイスサイズと呼ばれる大型ポスターをはじめ時計や香水など、グラフィックを超えたダイナミックな創作活動の全貌が展示された。
ID
ddd_047
展覧会名
ヴェルネル・イェカー展
開催期間
1996年03月22日–1996年04月16日
展覧会タイプ
ddd企画展
会場
ddd堂島 (大阪)
作家・団体
ポスターデザイン
ギャラリートーク「ヴェルネル・イェカー/グラフィックデザイン」
- 出演者: ヴェルネル イェカー
時計から列車デザインまでの幅広い創作活動をスライドで紹介。参加者からプレゼンテーションの方法や予算の決め方などの質問も飛び出したが、余裕のある受け答えには、日本の実情との差を感じさせるものがあった。
会場写真
展示記録・撮影: 奥脇 孝一