dddは京都移転以降、教育機関や研究概関との連携を深め、若い世代にグラフィックデザインの魅力を伝え、デザインの歴史を再検証するなどの活動にも挑戦。その新たな展開として取り組んできた大学連携特別展の第三弾。今回は、成安造形大学芸術学部芸術学科メディアデザイン領域グラフィックデザインコースの学生と教員・OB方との取組み。そもそも私たちは膨大な惰報に囲まれているが,その全てを手にし、理解することはできない。ある情報を一本の木としたとき、その同じ「木」を知るために手を伸ばす範囲は人により、葉や枝や実と様々。得られる情報の量も質も異なることから、あらゆる[ズレ」の原因となり得てしまう。彼らはこの「ズレ」を埋めようとの歩み寄りや、「ズレ」を認めたりすることを含めて、communicationと捉えることとした。この「.communication」展は、コミュニケーションデザインを学ぶ彼らの視点を「.(ドット)」で接続し、作品を通して、もの、ひと、ことの多様なズレを見出す試みとなった。
ID
ddd_u_3
展覧会名
[特別展] 京都dddギャラリー・成安造形大学連携展 .communication
開催期間
2017年11月13日–2017年11月28日
展覧会タイプ
ddd企画展
会場
ddd太秦 (京都)
作家・団体
N/A
2017年11月18日
party.communication / students.communication
京都dddギャラリー学生たちが共有するピピッドなテーマ「コミュニケーションのズレ」について、学生、卒業生、教員がフラットな関係で取り組み、様々な視点から作品を制作発表した本展では、自分たちの視点を「.(ドット)」でcommunicationと接続。party.communicationでは、バーティ形式でコミュニケーションの場を作る参加型作品として2回のパーティが行われた。1回目は出身地から地元の食である特産品を出品者が持ち寄り、地図上に飾り付けた後、自身の原点に触れるプレゼンテーションを行い、対話の場を作り上げた。2回目は地元産品を用いてアート作品の如く美しいオードブルを提供するケータリング会社と協力し、食とコミュニケーションのための空間をデザインした。また会期中は学生が授業等の空き時間を調整の上、3名がddd に常駐し作品解説を行うstudents.communicationも展開された。
会場写真
展示記録・撮影: 前田 欣一