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ddd 226

食のグラフィックデザイン

  • 食という生物の根幹をなす活動は、人々の生活の変化とも密接に繋がっている。人々の食への関心対策は美食やグルメにとどまらず、栄養価、安全性、さらには生産地/生産者、フェア・トレードといった食の取引や流通など多岐に及んできている。これからの生活や未来を探る上にも不可欠だといえよう。ポスターをはじめとするグラフィックデザインには、時代を反映した多くの食の表象が見て取れる。戦後間もないころのチョコレートのポスターからは菓子へのあこがれや喜びが、野菜や果物の美しい表現には、大地への畏敬や感謝の念が含まれているかのようである。デザイナーたちが食の力を伝えるべく思い思いに腕をふるったポスターや雑誌に見られる表現を通して、現代の食と人間との関係性を探る展示となった。

  • ID

    ddd_226

  • 展覧会名

    食のグラフィックデザイン

  • 開催期間

    2020年10月17日–2020年12月19日

  • 展覧会タイプ

    CCGAからdddへの巡回展

  • 会場

    ddd太秦 (京都)

  • ポスターデザイン

  • 学芸員解説
    youTube配信

    まず展覧会を企画した学芸員が「食」というテーマで収蔵品の中から選んだ作品から何を伝えたかったかを語る。そして展示作品の中から3作品について、作家と作品を解説。一つ目の大橋正氏によるキャラメルの広告作品は、終戦後、漸く始まった菓子の自由販売の中で、幾何学模様を使ったモダンなデザインが新しい時代を感じさせる。二つ目の青葉益輝氏の作品は、広告ではなく、反戦メッセージを直接的なメッセージを直接的なビジュアルとコピーで表現。但し10ヶ国語で示された広島原爆投下についての文章が、広く世界へ問題提起を目指す氏のソーシャルデザインへの立場を伝えている。三つ目の福田繁雄作品は、遊びやユーモア、ウィットや皮肉をだまし絵やトリックアートで表現した作家の展覧会ポスター。ここでも世界中の誰もが知るアート作品をモチーフとすることで世界中にメッセージを伝えようという意図がうかがえる。動画をきっかけに来場して多くの作品を鑑賞して欲しいとコメント。

    ddd 「食のグラフィックデザイン」展 学芸員解説

会場写真

展示記録・撮影: 吉田 亮人

関連項目