動物園は自然の「自然の窓」。自然を知り、学び、考え、国の文化を現わすさまざまな教育の場としての動物園。動物園は、子どもが取りこぼしのない最高水準の教育を受けられる場であり、ボトムアップからの環境教育も貢献できる資源豊かなビジュアルフィールド。本展では、数多くの動植物園のグラフィックデザインに携わってきた嵯峨美術大学教授の池田泰子の知見を通して、現地体験とリンクする“身近で新鮮な”グラフィックへの扉を開いた。『京都市動物園』をイメージした生物多様性保全を学ぶシンボルツリー、ギャラリー内を持ち歩ける動植物由来の素材が入った万華鏡、同bつの実際のサイズを体感できる飛び出すサイン、動物たちの生息地を学ぶジオラマ、生態系を感じるゲームといった作品が嵯峨美術大学のプロジェクトによって、「Design ZOO」としてdddに現出した。
ID
ddd_224
展覧会名
Design ZOO: いのち・ときめき・デザイン展
開催期間
2020年01月18日–2020年03月21日
展覧会タイプ
ddd企画展
会場
ddd太秦 (京都)
ポスターデザイン
協力
2020年01月18日
ギャラリートーク&ワークショップ
京都dddギャラリー大森氏司会で進行。前半は本展について、池田氏から、動植物関係のデザイン一筋で来たのは、そこで働く人の想いを引き出し、子供にも伝えたいという思いからという。竹内氏は、展示計画について、来場者がいかにワクワクドキドキできるかの視点で設計。学生は個性を発揮できる様、心掛けた。後半は坂本氏から動物園の歴史を説明。予算上、自分たちでしかデザインできずレベルが低かった。今の嵯峨美大との連携は大いに助かるという。研究者である田中氏からは、文章でしか伝えられない自分たちの研究への思いを早く広く伝達する上で、デザインはとても有効。本展のバナーデザインや保全の樹パネルを是非、動物園でも展開したい。後日、開催の万華鏡づくりワークショップでは、見る世界を変えてくれるモノづくりとその装飾に参加した子供たちは時間も忘れて取り組んだ。
会場写真
展示記録・撮影: 吉田 亮人