「GRAPHIC WEST」は、ddd が関西にとどまらすアジアにまで視野を広げて開催しているシリーズ企画展。4 年ぶり7 回目の本展ではグラフィックデザイン専門誌『アイデア』誌上でアジアのデザイナーを取り上げてきた連載「YELLOW PAGES」を展覧会として再構成。今回登場したのは、台北、北京、そしてソウルの若手3 組。最終的な作品の展示だけでなく、クライアントや写真家、編集者、印刷会社など、協働者たちとの関係性も紹介。展示は工事現場の様に無造作に無垢の角材やクランプ等を使用した現在進行形のイメージ。アジア各都市のデザインをめぐる状況の一端を知る機会を提供した。
ID
ddd_216
展覧会名
GRAPHIC WEST 7: YELLOW PAGES
開催期間
2018年04月10日–2018年06月23日
展覧会タイプ
ddd企画展
会場
ddd太秦 (京都)
ポスターデザイン
キュレーター
展示デザイン監修
空間設営
プログラミング
ギャラリートーク
京都dddギャラリー後藤氏がテーマとするアジア7都市のデザインの潮流をまとめた『アイデア』の特集について紹介。デザイナー本人だけでなく、写真家や印刷会社など彼らを取り巻く人々の紹介を含めて今回の展覧会とした経緯が話された。大阪時代のdddでGraphic Westとしてアジアを取り上げる展覧会のシリーズ企画を担った杉崎氏から当時の状況解説があり、またサキ氏からはヨーロッパでもアジアのデザインを取材するプロジェクトへと繋がっている状況を報告。アジア各国のデザイン動向を追い続ける面白さが伝わる内容であった。また、dddと大阪芸術大学でワークショップを開催。アーロンはデザイン技法のコントラストをリピートについて、シャオマグは持ち寄った本を解体し再構成するという実践的な内容の指導で、参加した学生からは意義深かったとの感想が聞かれた。
2018年04月21日
【学生限定ワークショップ】From image to imagination
京都dddギャラリー- 講師: アーロン ニエ
台湾を代表するグラフィックデザイナーAaron Nieh(アーロン・ニエ)によるイメージ(図像)をモチーフにしたデザインの基礎ワークショップ。美的な感覚原則について掘り下げた。
2018年06月09日
【学生限定ワークショップ】捨てられた本(あるいは「お気に入りの本の喪失」)
大阪芸術大学- 講師: シャオマグ&チャンズ
北京で活躍するグラフィックデザイナーシャオマグ(Xiao Mage)によるワークショップ。処分しようと思っている本を、カッターやのり、針、糸、ペンなどを使ってを変身させた。
2018年05月18日
【学生限定ワークショップ】THE COLLECTION SHOW
フラッグスタジオ- 講師: ナ キム
Na Kimによる個人のコレクションをテーマにしたワークショップ。参加者がコレクションしているアイテムについてのインタビューを起点にポスターを作り上げていくワークショップ。5/18と5/19の二日間連続で開催された。
会場写真
展示記録・撮影: 吉田 亮人