先端的なタイポグラフィ作品が一堂に会する国際コンペティション「東京TDC賞」(東京タイプディレクターズクラブ)の成果を紹介するTDC展。2016年秋の公募に寄せられた3,006点(国内1,907、海外1,099)の応募作から厳正な審査によって選ばれた「東京TDC賞2017」この受賞10作品をはじめ、ノミネート作品、優秀作費を合わせた約150点のタイポグラフィカルな作品を展示。毎年、先鋭的かつ実験的な見応えのある作品が選定されるが、今年の受賞者には、TDC賞の作品のセレクションに共感する世界のデザイナーの強者が肩を並べ、東京TDC設立30周年を祝うような豪華なラインナップとなった。
ID
ddd_213
展覧会名
TDC2017
開催期間
2017年07月04日–2017年08月22日
展覧会タイプ
gggからdddへの巡回展
会場
ddd太秦 (京都)
作家・団体
N/A
ポスターデザイン
2017年07月08日
ギャラリートーク
京都dddギャラリー- 出演者: 服部 一成
前半は、服部氏が東京で開催された「TDC DAY」の受賞者によるレクチャーも参考に、会場に展示の受賞作品への端的な解説と感想を述べた。後半は展示された自身の作品を紹介。特別賞受賞の「横山裕ー/アイスランド」は、日本語のイワ夕明朝とローマ字のMS コシックというひどい書体を敢えて使用。よくない事を集めてサマになるデザインを探求。京都出身の「くるり」の音楽の仕事はメンパーのアイデアを尊重。POLAの新VI は、水玉の連続バターンとその最小限のフォルムの切り出しでステーショナリーから店舗デザインまで展開可能に。書籍「建築家、坂本一成の世界」の編集者との奇妙な関係性、吉増剛造展ポスターでは詩人のイメージをハンコの文字で再構成、日本酒ポスターは並々と注がれた日本酒の表面張力のシンブルな表現への苦心等、興味深いエピソードを語った。(会期中の日曜特別開館時にはTDC 照沼氏によるギャラリーツアーも開催。)
会場写真
展示記録・撮影: 前田 欣一