CCGAからの巡回。今日の姿のグラフィックデザインが誕生した19世紀から、グラフィックデザインと音楽は互いに影響を与え合ってきた。それから現在まで、グラフィックデザイナーたちはさまざまなジャンルの音楽の個性を視覚化してきた。依頼を受けて音楽イベントの告知ポスターやレコード・CDジャケットなどを制作するだけでなく、音楽家や楽曲からインスパイアを受けて自ら作品を制作することもあり、彼らが音楽のイメージを多彩に表現しようとした創意がうかがえる。本展では、DNP文化振興財団所蔵の中から音楽に関係するポスターを紹介。デザイナーが音楽をどのように表現しているか、「聞くこと」と「見ること」のクロスオーバーから生まれた作品を展示。
ID
ddd_211
展覧会名
グラフィックとミュージック
開催期間
2017年01月20日–2017年03月18日
展覧会タイプ
CCGAからdddへの巡回展
会場
ddd太秦 (京都)
作家・団体
N/A
ポスターデザイン
2017年01月29日
ギャラリーツアー&ミニコンサート
京都dddギャラリーキュレーションを担当したCCGA神山副センター長によるギャラリーツアーを開催。そもそも今日のグラフィックデザインは、19世紀に一般大衆の出現と併せて、ロートレックやミュシャらによるアール・ヌーヴォーの動きと共に、劇場やキャバレーといった音楽を演奏する施設のポスターとして形成されたと言う。展示カテゴリーであるクラッシック音楽、民俗音楽、ポピュラー音楽、その他(音楽に触れるために)、ジャズの中から主要作品について、制作背景や使われている技法や特徴等、見るだけで分からない情報を聞くことができた。また音楽にまつわるポスターによる展覧会開催を記念して、京都市立芸術大学キャリアデザインセンターの協力により、展示カテゴリーにマッチした選曲で池田・大堀両女史によるミニコンサートも開催した。
会場写真
展示記録・撮影: 吉田 亮人