先端的なタイポグラフィ作品が一堂に会する国際コンペティション「東京TDC賞」（東京タイプディレクターズクラブ）の成果を紹介するTDC展。2015年秋の公募に寄せられた2,800点（国内1,703、海外1,097）の応募作から厳正な審査によって選ばれた「東京TDC賞2016」。この受賞9作品をはじめ、ノミネート作品、優秀作品を展覧。毎年、先鋭的かつ実験的な作品が選定されるが、本年度もタイポグラフィの可能性を秘めた表現、あるいは問題を提起するような作品と、表情豊かで見応えのある作品が世界中から多く集まった。
ID
ddd_209
展覧会名
TDC 2016
開催期間
2016年07月22日–2016年08月27日
展覧会タイプ
gggからdddへの巡回展
会場
ddd太秦 (京都)
作家・団体
ポスターデザイン
2016年07月23日
ギャラリートーク
京都dddギャラリーRGB賞受賞の菅野創他＋やんツー両氏とYYMOTE代表井口氏が出演。井口氏は一昨年大原大次郎氏と共にTDC賞を受賞した菓子の動きだけで制作したミュージックビデオと３D空間上の文字をおいかけるその制作手法を紹介。これを見た企業の依頼で制作した作品も披露。やんツー氏は大学院卒業制作であるGPSを付けた自転車で渋谷区内を走行した軌跡によるフォントを紹介。Macの優良フォントは都市名である事から発想した。度々コンペで顔合わせた菅野氏と共にドローイングマシンを制作。やんツー氏が好きな街の落書き文字グラフティを書く共同制作のドローイング・ボットを紹介。人間の創造性は、模倣と学習に偶然性が加わる事により生まれるとの仮説から二重振子のランダムネスを付加した。次は世界各国の文字を採集し、その国っぽい文字を描くマシンを制作予定。ノイズ美学の探求はまだ続く。
会場写真
展示記録・撮影: 吉田 亮人