近現代美術・デザインに特化した新しい美術館の整備を目指す大阪新美術館建設準備室。そのデザインコレクションは質量とともに日本トップクラスの評価を受けている。今年のGRAPHIC WESTは、このコレクションから、1920年代のモダンデザインの発展期から戦後のモダンデザイン成熟期までの作品群を展示。デザイナーが挑んだ「世界を<変える>」と「世界を<生成する>」。革命と戦争に挟まれたロシアアヴァンギャルドからバウハウス、そして戦後、国際的に展開したスイスやオランダの多彩なグラフィックなどは、社会の動乱や改革の中、夢や理想を追い、デザインを介した新しい社会の構築、時代にふさわしい合理性の追求を目指しました。本展はそんな、ときに熱く、ときに冷たい20世紀デザインのアヴァンギャルドを体験できる展覧会となった。
ID
ddd_196
展覧会名
GRAPHIC WEST 6 大阪新美術館建設準備室デザインコレクション 熱情と冷静のアヴァンギャルド
開催期間
2014年01月17日–2014年03月05日
展覧会タイプ
ddd企画展
会場
ddd難波 (大阪)
作家・団体
ポスターデザイン
特別協力
2014年01月17日
ギャラリートーク
なんばSSビルトークは大阪新美術館建設準備室の菅谷富夫、植木啓子、美術館教育などの幅広い研究にあたっている久慈達也、本展告知デザインを担当した近藤聡(明後日デザイン制作所)の4氏が登場。ナビゲーター役の植木氏がまず本展の趣旨を述べ、菅谷氏が「生活の中の美術ということで近代デザインを取り上げるのが大きな柱のひとつ」と美術館構想を披露。久慈氏はヨーロッパを中心に主宰を重ねたデザインミュージアムの現状などを紹介。「常に新しい方向に目を向けて更新していく」ことの重要性を訴えた。近藤氏は「デザインの"考え方"に刺激を受けることが非常に多い」と展覧会に足を運ぶ喜びを語る。最後に菅谷氏が「収集にふさわしいかたちをつくる可能性が残っている。これはチャンス」と決意を述べた。