蛇、狼男、まっ黒なプラズマ、暗い沼、ねじれた古代の錬鉄…、これらがアメリカの女性グラフィックデザイナー、マーゴ・チェイスのデザインを構成するエレメントだ。彗星のように現われた彼女のデザインの魅力とは何か。それはアーティストの道を選んだにもかかわらず、かつては獣医を志したという生物学的な一面を内包した二重構造の感性にあるようだ。“この仕事に携わっている理由のひとつは、普通でないイメージを創造できるから”。視覚文化の本質、そして未知の可能性を示唆しているかのような彼女の作品が、広い会場を圧倒。映画ポスターやCDジャケット、スノーボードなど約200点を展示。彼女のデザインワークを集約したビデオ映像展示も併せて行った。
ID
ddd_046
展覧会名
マーゴ・チェイス展
開催期間
1996年02月19日–1996年03月15日
展覧会タイプ
ddd企画展
会場
ddd堂島 (大阪)
作家・団体
ポスターデザイン
ギャラリートーク「germs: digital + organic」
- 出演者: マーゴ チェイス
インスピレーションの素材とそれをベースに制作した作品をスライドで並べて解説するなど、創作プロセスのノウハウまでをも公開。人気の女性デザイナーのてまえ、会場には若い女性の姿も多く見られた。
会場写真
展示記録・撮影: 奥脇 孝一